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2018年01月10日

違法行為と比較して正規サービスを批判するのは間違っている

違法アップロードサイトが人気なのは「無料だから」だけではない という記事がTLに流れてきて、称賛しているツイートが目に入り、正気か!?と思ったのでブログに書く。

スーパーで買い物する時並ぶの面倒くさい。
スーパーでかごに商品入れてそのまま盗んで帰れば楽だし便利だ。
と言ったら何と言うだろうか?

私の感覚からすれば上記の記事で書かれていることはこれと同じである。

電子書籍が使い辛かったりして批判が巻き起こるのは度々あるが、今回は違法行為と比較して述べられているのが異質である。

上記の記事で書かれているサイトは見たことはないが、権利関係は全て無視していることを考えると、そのようなシステムを作るのは単行本1冊を作るよりも遥かに人的コストは低いと見積もれる。
しかも、違法サイトは売れているものを盗んでくればいいのに対して、正規のサービスはそれを生み出さなければならない(販売だけしているとしても間接的にそのコストを含んでいる)。
はっきり言って競争の土台が違い過ぎる。
また、手に入らないと泥棒しそうになるとまで書かれていて、子供が書いているのだろうか?と思ってしまう。

電子書籍にまだまだ改善の余地があるのは間違いないが、犯罪行為を行うよりも不便だというのは間違っているし、話にならない。
他にも色々気になる記述はあるが、この記事を好意的に評価している人たちを見て、ちょっと信じられなかった。

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追記
「元記事は違法かどうかは脇に置いて純粋にUIの比較をしているんだ」という指摘を見たので。
法律を全て無視して違法でも良ければ自由にUIや機能を作ることができますが、法律を守ってきちんと商売するにはそれによってUI等に制限が発生します。
そのため違法かどうかを脇に置いてUIや機能を比較するのは出発点からして間違っているというのがこの記事の主張です。
当然のことながら、制限を発生させるのは法律だけではなく、競争や商売上の問題など多岐にわたります。
機能についての批判や改善策を言うのは別に何も思いませんが、違法行為との比較は最初から間違っているという考えです。

投稿者 Takenori : 02:32

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