« 冷房の使用を出来るだけ抑える方法 | メイン | 植木鉢のサツマイモ »

2011年06月18日

太陽光発電のコストはいくら?

よく目にする40円~50円という数値。
本当にそんなにするの?
固定買い取り制度では、40円程度を予定しているようなので、本当に40円~50円なら採算はとれない。

結果を先に書くと、家庭用のもので 20.9円~33.8円 辺り。
固定買い取りが 40円なら利益が出る。
当然、メガソーラーなどで大量に設置すれば、もっと低コストになるだろう。

以下、比較的わかりやすい金額が出ていたのでそちらで計算する。
ソーラーフロンティア社 住宅用太陽光発電システム 2.4kWタイプ が、¥1,050,000 で補助金なし。瓦屋根の場合、別途35,000円が必要。となっている。
ソーラーフロンティアのCIS太陽電池は次世代パネルといわれているもので、シリコンタイプよりも効率が上でコストが安いようだ。
ソーラーフロンティアも有名メーカーなので特に問題ないと思われる。
また、この金額は300Wのパネルなどを検索して調べてみると、特別に安いということもないようだ。
ということで、この金額を元に計算してみる。

発電量はシリコン系に比べて8%上回っているようで、グラフを見ると 1200kWh/kWp の 8%上ってことで、 1296kWh/kWp 辺り。
2.4 kWのパネルなので、1296kWh * 2.4 = 3110.4kWh。
これが 10年持つと仮定したら、31104 kWh発電できることに。
¥1,050,000 / 31104 kWh = 33.8円/kWh。
太陽光発電 補助金で補助金額は検索できるが、地域によってばらつきがある。
国の補助金のみなら、1kWあたり 4.8万円 ということで、2.4kW で 11.52万円。
これで計算すると ¥934,800 / 31104 kWh = 30.1円/kWh。

10年で計算したけど、このメーカーのパネルは20年保証がついている。
少し効率が低下することが考慮されているようだけど、そこはとりあえず無視する。
パワーコンディショナーの寿命が 15年と言われているので、これは1回交換が必要になりそうだから、その分の 25万円加算するとちょうど130万円(補助金なし)。
これで計算すると、20年で 62208kWh
130万円 / 62208kWh = 20.9円。
¥11848000 / 62208kWh = 19.1円 (補助金あり)。

地域によってはさらに補助金が出るのでもっと安くなる。
ということで、補助金なしで 20.9円~33.8円 辺りとしたが、メンテナンスコストや性能低下分、災害などによる破損は含んでいないので、もう少し高くはなるはず。
ただ、メンテナンスコスト等だけで倍程度の 40円~50円 までは行かないと思われる。
事業用のメガソーラーなら、もっと安くなるはず。
つまり、40円~50円 はかなり嘘くさい金額だ。

投稿者 Takenori : 2011年06月18日 20:33


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kaede-software.com/mt/tb-ping.cgi/1503


Total : Today : Yesterday :