« 大根とか | メイン | 紫キャベツ料理 »

2008年12月30日

本当のエコとは何か?

かなり前から「エコ替え」の CM がムカついて仕方ありません。
それはさておき、本当のエコとは何でしょうか?
使用するエネルギーを少なくすることでしょうか?
たぶん、それは間違いです。

私は「永続化可能なシステム」が本当のエコだと考えます。

化石燃料は使用すればなくなってしまうので、エコではありません。
再び化石燃料に戻るには気の遠くなるような時間が必要で、全化石燃料を消費してしまう前に再び化石燃料が出来ているとは考えづらいです。
もし、化石燃料が出来る期間ゆっくり使い、新たに出来た分だけ消費していくような形であれば、永続化可能なため問題ないでしょう。
単純に循環しているだけです。


近代農業は永続化可能なシステムではなくなってしまっています。
農薬を用いて虫を殺して生態系を大きく破壊し、有限の化成肥料を用いて作物を育てます。
これが永続化可能か? と言うと、いずれ行き詰るのは目に見えています。
従来のように糞と枯れ葉や枯れ草を用いて有機肥料を作ったり、食物の粕などからぼかし肥を作り、それを肥料として作物を育てるようにすれば、永続化可能です。
循環する生態系を作っています。


まやかしのエコかどうか見破る方法は、永続化可能な方法へとつながっているかどうか? だと思います。
単純に使用量を減らして延命するような方法はエコではありません。

貯金が100万円あったとします。
これを毎月20万円使うと5ヶ月でなくなってしまいます。
では、10万円にすればどうでしょうか?
10ヶ月持ちます。
これで問題は解決しますか?
何も解決しません。
いずれ困るのは目に見えています。
どうすればいいのでしょうか?
答えは誰でもわかります。
20万円使うのなら毎月20万円以上、10万円使うのなら10万円以上収入が必要です。
つまり、使用量と供給量が一致もしくは、供給が上回る必要があります。
地球が供給できる量以下に消費量を減らすことがエコです。

エコという言葉に踊らされ、むやみに地球を破壊するのは愚行です。

電力消費量を減らすのは良いですが、それとともに太陽光発電や風力発電など永続化可能な発電システムへと転換していくべきです。
現時点で太陽光発電と風力発電によって、地球上の全電力をまかなうことが出来るそうです。
原子力のような危険で、温水垂れ流して生態系破壊を行っているようなシステムから順次移行していくようにしなければ、電気の使用量を減らしても何の意味もありません。


エコバックは鞄の素材次第ではエコ。

レストランなどで割り箸からプラスチックの箸へ切り替えられているのは偽者のエコ。


自分なりの明確な基準を持って真偽を見定めたいですね。

投稿者 Takenori : 2008年12月30日 12:12


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kaede-software.com/mt/tb-ping.cgi/1834


Total : Today : Yesterday :