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2009年01月09日

給付金再考

初め給付金の案を見た時、それはないだろうと思ったが、よくよく考えてみるとそうでもないかもしれない。

量的緩和などの金融政策は、上からお金を流し込み、経済を活性化させる方法だ。
つまり、日銀 → 一般の銀行 → 企業 → 従業員 と言う流れで、お金を回し、消費者や企業にお金が届くようにして、経済を活性化していく。
だが、銀行より下にお金が流れるだろうか?
銀行からお金を借りるところがなければ、銀行より下には流れない。
まして従業員となるとまず届かないと思う。
不景気の状態で給与やボーナスへ反映される可能性はきわめて低い。
経済を活性化するためには少なくとも企業まで届かなければ、消費に回らない。

給付金は、この逆の流れだ。
消費者 → 企業 → 一般の銀行 もしくは、消費者 → 一般の銀行 となる。
当然、消費者 - 企業 間で回ることもある。
消費されたものは生産されるので、お金は上流へ流れていく。
ただ、ぐるぐる回ることはなく、1度で終わってしまうかもしれない。

公共事業の場合は、直接企業にお金が回るけど、そこから他へ回るだろうか?
必要な部材を作っているところへは行くだろうけど……
仕事がないところへ仕事が行って、景気の低下を遅らせることは出来るだろうけど、活性化は難しいように思う。
ちなみにニューディール政策は、その後の戦争がなければ景気は上向かなかったという説もあり、本当に効果があったのかどうかは疑わしいようだ。


と言うことで、私の考えとしては給付金による景気浮上効果はありそうな気はするけど、どうなるかはやってみないとわからないなという感じ。
景気浮上のためにこれより効果的な方法があれば、そちらを試した方が良いと思うけど、まだまだマインドの問題だろうから、意外とありかもね。

ちなみに私はもらえたら何か買う。
Wii 買おうかなぁとかそんなこと考えていたり。
お上が無駄遣いする大義名分を与えてくれているんだから一枚かんでおく方がいいよね。

投稿者 Takenori : 2009年01月09日 21:47


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