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2009年03月23日

インハウスツールと汎用ソフト

私は汎用ソフト支持者で、インハウスツールはなるべく作らず、汎用ソフト用のプラグインかそのファイルを変換することで、ゲーム中で使用出来るようにする形が良いと考えています。
ここで言う汎用ソフトとは、普通に市販されているソフトのことです。
PhotoShop とか Flash, Director, Maya, 3D Studio MAX, LightWave など。
インハウスツールとは、社内などで作られたツールのことです。

インハウスツールのメリットと言えば、自分たちの開発に特化することで表現の幅を広げたり、効率をとことんまで突き詰めることが出来ることです。
反面、開発には多くの時間を必要とします。
また、使い勝手においても、汎用ソフトに劣ることが多いです。
UI 周りに汎用ソフトほど作り込める時間がないことが原因だと思います。
高機能なインハウスツールを持っているのは、比較的大きなところだけなんじゃないかなぁと思います。
実際どうなのかは知りませんが。

汎用ソフト用のプラグインを作るのは、調べるのが大変なだけで、作るのはそれほど難しくありません。
だいたいは 2、3日でそれなりのものが出来ます。
汎用ソフトを使う場合の難点は、特定ゲームに特化した機能を持たせるのが難しいことです。
特定機能を実現する場合、名前の付け方にルールを付けたり、汎用データを加えられる場合はそれを利用します。
また、再現できない機能は制限を付けます ( 何度言っても使う人がいたりしますがw )。
ただ、デザイナーさんが使い慣れたツールであれば、新たに学習することもなくすんなり使えるため、デザイナーさんの負荷は小さいです。
後、問題点としてコストがかかることがあります。
人が増えるごとにソフトを購入する必要があるので、その分コストがかかると。
私は、ソフトウェアは作るよりも買った方が安いと考えているのですが、内部の人件費はただと考えている人が多いのか、作った方が安いと勘違いしている人が多いようです。
内部で作ると後々のメンテナンスにもコストがかかるので、思っている以上に高く付くはずなのですが。

以上のようなメリットデメリットから考えると、多くの場合汎用ソフトの方が効率的です。
ゲームのクオリティーをとことんまで追求したり、開発が長期間に及びインハウスツールの開発に時間が取れる場合は、インハウスツールの方が有用です。

私が汎用ソフトを押すのは、極限まで突き詰めることは出来ないけど、80% 以上の要求は満たせて、使用者が労せず効率がよいからです。
使用者の使い勝手は汎用ソフトのメーカーが突き詰めていますしね。
とは言っても、使い勝手の良いツールに関する研究は常に行っていたりするのですが。

投稿者 Takenori : 2009年03月23日 00:42


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